介護の仕事ってなんだろう　〜50代、異業種からの転職〜

●〇グループホームみんなの家・川崎久地「介護の仕事ってなんだろう　〜50代・異業種からの転職〜」〇●

皆さん、こんにちは。
グループホームみんなの家・川崎久地のスタッフNです。今年の春から、こちらの施設で勤務させて頂いております。

今日のブログは私が担当します。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

私は、50歳を過ぎてから前職場を退社し、介護の世界へと転職いたしました。もちろん、この業界は初めてです。

　50代、未経験で資格 0（ゼロ）。こんな私に介護の仕事が務まるのだろうか？　『介護』というワードはよく耳にしますが、実際の現場は想像すらつきません。唯一の救いは、約30年勤務した前職が接客業だったことです。出来ることならば、次も人と接する仕事がしたいという思いは漠然とありました。

　そして、いよいよ出勤初日。担当フロアも決まり、入居者の皆様とご対面。50歳を過ぎて

『お兄さん！』

なんて呼んで頂けるのはちょっと恥ずかしいですが（笑）、年齢から言えば丁度、息子さんくらいなのでしょうか。いつも声を掛けて頂き、励みになっております。前職では毎日が営業、売上、数字とにらめっこでしたが、今はそういったプレッシャーやストレスもありません。まだまだ段取りが悪く仕事に追われる毎日ですが、1つでも多く

『ありがとう』

を頂けるよう日々奔走しております。資格習得等の目標もあります！

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　さて、ここで私の転職先の会社、施設について紹介したいと思います。

会社名は『ALSOK介護株式会社』です。

皆さん、ご存知の警備会社『ALSOK』、正式には『綜合警備保障株式会社』を母体とするグループ企業です。介護事業に参入して20数年、統合などにより急成長を遂げ、首都圏、関西などを中心に300以上のサービス拠点を展開します。介護業界では、すでに大手に位置する企業です。会社の管理体制、研修、福利厚生、従業員への支援、サポートなど、とても充実し安心して働ける職場です。

　私が配属されたこちら、『みんなの家・川崎久地』は『グループホーム』というカテゴリーに属し、認知症の診断を受けられた要支援2以上の方に対応した施設です。各フロア9名、1階、2階、合計で18名の入居者様がいらっしゃいます。施設としては小規模だと思いますが、その分、アットホームな環境と一人ひとりの入居者様までスタッフのケアが行き届くメリットがあります。また、川崎市に住民票のある方が入居対象になっていますので、地元の方が多くご家族のサポートも受けやすい、住み慣れた土地で老後を過ごして頂けるという利点もあります。

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　では、最後になりますが、50歳を過ぎて初めて見た介護現場について率直な思いをお話したいと思います。

　現在、日本の平均寿命は男女共に80歳を超えていますが、その側面で65歳以上の高齢者の５人に１人が認知症を患っているという現実があります。何となく分かってはいても、この仕事に就くまで自分はそのシビアな現場を知りませんでした。

24時間体制で介助、見守りが必要であり細かなケアを含め、これをご家族だけで行うのは不可能に近いのではないでしょうか。やはり介護は、ご本人様とそのご家族、サポートさせて頂く私達、３者間の協力と信頼関係があって、はじめて成立するものなのだと考えます。

　利用者様の多くは、アルツハイマー型認知症に代表されるような様々な症状が見られます。これまでの常識、概念、理屈みたいなもので押し通すことはできません。ご理解頂けない状況の時もあります。はじめは少し戸惑いましたが、最近、気付いたのは言葉に頼るのではなく

『五感で会話する』

という事です。

　例えば、手を握ってぬくもりと一緒に気持ちを伝える、目を見て穏やかな口調で気持ちを伝える。

…心のこもった『ありがとう』が返ってきます。