小規模多機能型居宅介護みんなの家・稲城長沼
【一日一心】介護職って、かっこいいでしょ?
YO、みなさん。
お久しぶりです~
みんなの家・稲城長沼の 王 です!
1ヵ月ぶりですが、みなさんはお元気に過ごされていますでしょうか~~
さて、今日は小さな革命が、稲城で起きた日でした。
時計の針がちょうど二桁を指した頃、私は向陽台の包括支援センターへ向かって歩いていた。
稲城市。東京の端っこにある、緑が多くて坂も多い町。
今日はここで、アースサポート株式会社が稲城市と連携して実施する、
福祉・介護のPRイベント、「WiTH art」が開催されます♪
アートの力で、人と人・世代と世代・まちと福祉をつなぐ新たな試みです。
インドから来た福祉の革命児、マンジョット・べディさん
イベントの企画者は、インド出身のマンジョット・べディさん。
彼は大手自動車企業のアウトバウンド施策から伊勢神宮などの日本の魅力発信までも手がけるグローバルクリエイティブディレクター。
「介護は、地味な仕事なんかじゃない。これは、“人を輝かせる仕事”なんだ。」とこんな言葉をよく口にする。
最初に彼と出会ったとき、私は正直少し驚いた。
日本の介護をリデザインする外国人!?
でも、話を聞くうちに、彼のビジョンに引き込まれていった。
「一人だと歩けない。でも、二人なら歩ける。それが介護の本質じゃないかな。」
その言葉が、この日のメインイベント、
「介護職と利用者が一緒に歩く“ファッションショー”」のテーマだった。
介護の現場で日々奮闘する私が、普段は制服に身を包み、利用者様と向き合う日々。
そんな私が、初めてのメイクを施し、モデルとしてランウェイを歩くなんて。
これは、私自身の新たな一面を発見する旅でもありました。
初めてのメイク、初めてのランウェイ
メイクルームの鏡の前に座った瞬間、自分の顔が少しずつ変わっていくのを感じました。
プロの手によって施されるメイクは、私の中に眠っていた自信を呼び覚ましてくれるようでした。
「僕、モデルになれるかも」・・・(笑)
そして、ステージに立つと、照明の眩しさと観客の視線に緊張しましたが、すぐにいつもふざけている中国人に戻りました。
一歩一歩、ランウェイを進みながら、「介護職って、こんなにかっこいいんだよ」って、伝えたい。
自分が歩くたびに、それが言葉にならずとも伝わっていけばいいな、と思いました。
テレビカメラの向こうにいる誰かへ
ステージではフジテレビの取材チームから声をかけられた。
マイクを向けられ、こう答えた。
「僕はALSOK介護の小規模多機能の管理者、王と申します。“人を支える仕事”だけど、“自分も支えてもらえる仕事”です」
「さっきは緊張していたが、今はめちゃめちゃ興奮しています…」(笑)
今日のイベント取材は6月には放送予定らしい。
テレビの前の誰かが、これを見て介護の世界に興味を持ってくれたら…
そう思うと、胸が熱くなった。
管理者として、地域の中で
私はALSOK介護の施設で管理者を務めている。
日々、スタッフと悩み、笑い、泣きながら、現場を支えている。
今回のショーを通して実感したのは、
「地域に開かれた介護」の大切さだった。
イベントを見に来てくれた地域の方々が、
「こんな素敵な人たちが介護してくれてるのね」と話してくれたことが、何より嬉しかった。
介護の現場には、こんなにも多様な人間模様と、誇りがある。
それを知ってもらうことが、今の私の使命の一つだと思っている。
施設に戻ってからいつもの制服に袖を通す。
けれど、少し違う気持ち。
ステージの照明が、今も心のどこかに灯っている。
「介護職って、かっこいいでしょ?」
その想いを胸に、今日も利用者様のもとへ向かう。
ランウェイを歩いた一歩は、
私の人生の中で、たしかに「介護への誇り」を深く刻んでいる。

